1. まずは3ステップで使う
細かい設定は後回しでも大丈夫。まずはこの 3 ステップで使ってみてください。
- 職場・学校などの基準地点を指定:地図クリック、または住所・施設名で検索
- 「通えるエリアを表示」を押す:色付きエリアが地図に描画されます
- 色付きエリアを確認:気になる範囲なら「エリア内の駅を見る」から物件検索へ
- まずは通勤先を1つだけ指定して、30分・45分・60分の広がりを見る
- 候補が広すぎる場合は 30 分以内だけにチェックを残して絞る
- 共働きや家族なら、複数の通勤先を追加して共通エリアを見る
- 気になる駅が出たら、駅一覧から物件検索(賃貸/中古マンション/新築/戸建/土地)へ進む
2. このツールでできること
「どこ住む?マップ」は、指定した地点(職場・学校・実家・恋人の家など)から 公共交通+徒歩で N 分以内に通える範囲 を地図上にカラフルな色分けで可視化するツールです。
- 通勤・通学先からの 到達圏マップ(15/30/45/60 分の 4 段階)
- 最大 5 つの基準地点から共通エリアを計算可能
- 平日朝 8:00 台の通勤を想定した時刻ベース
- エリア内の駅一覧と、Yahoo!不動産との連携で 5 ジャンルの物件検索(賃貸/新築分譲マンション/中古マンション/中古一戸建て/土地)
- Google マイマップへの KML エクスポート で家族と共有
- URL をコピーして状態を そのまま共有
経路検索ではなく「住む候補エリアを見つける」用途のツールです。実際の所要時間は時刻表・徒歩速度・天候等によります。
3. 基本操作
PC では画面左のサイドバーから、モバイルでは左上の ≡ ボタンを押して開いたメニューから操作します(詳細は第 8 章)。
3.1 地域を選ぶ
サイドバー上部の「地域」プルダウンで切り替え。
- 東京近郊(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)
地域を切り替えると、基準地点・描画エリアはクリアされます。
3.2 基準地点を指定する
最大 5 つまで指定できます。指定方法は 3 通り。
3.2.1 地図クリック
地図の任意の地点をクリック → 選択中の基準地点スロットに座標が登録されます。
3.2.2 検索ボックス
サイドバーの「住所・名称などを入力」欄に住所、施設名、駅名などを入力 →「検索」ボタン。候補が複数出ると一覧表示、クリックで登録。
3.2.3 「+ 基準地点を追加」ボタン
2 つ目以降の基準地点を追加するときに使います(複数地点での共通エリア検索)。詳しくは第 6 章「複数地点で探す」を参照。
既存拠点の操作
- 拠点ラベルをクリック:その拠点を選択中にする(次の地図クリックで上書き)
- × ボタン:拠点を削除(拠点 2 を削除すると拠点 3 が拠点 2 に繰り上がる)
エリア表示中のタップ確認
通えるエリアが地図に表示されている状態で別の場所をタップすると、誤操作防止のため 小さな確認ポップアップが表示されます:
「+ 基準地点を追加」直後の場合は「追加」ボタンに切り替わります。キャンセルすると操作は無視されます。
3.3 移動手段を選ぶ
ラジオボタンで以下から 1 つだけ選択:
- 電車(徒歩込み):鉄道 + 駅までの徒歩
- バス(徒歩込み):バス + 停留所までの徒歩
- バス+電車(徒歩込み):両方を組み合わせた最短ルート
用途的に「徒歩のみ」モードはありません。電車・バスを選んだ場合でも、駅・停留所への徒歩は自動的に含まれます。
3.4 到達時間の表示を切り替える
「到達時間(分)」のチェックボックスで、各時間帯のエリアを ON/OFF できます。
| 時間 | 色 |
|---|---|
| 15分以内 | 青 |
| 30分以内 | 緑 |
| 45分以内 | 黄 |
| 60分以内 | 橙 |
描画時は常に 4 時間帯すべて取得します。チェックボックスは表示の ON/OFF だけなので、再描画なしで瞬時に切り替わります。
3.5 スパイク補正(精度オプション)
エリアの輪郭の「不自然な飛び出し(スパイク)」を、経路探索サーバに再確認させて削減するオプション。
- 対象:単一拠点のときだけ使えます(複数拠点モードでは無効化)
- デメリット:描画が数秒〜十数秒遅くなる
3.6 通えるエリアを描画する
サイドバーの ボタンをクリック。
- 描画中:ボタンが「キャンセル」(赤)に変化、進捗バー表示
- 完了:ステータスに「描画完了」
- キャンセル / エラー:ボタンは元のまま
描画完了後は「通えるエリアを表示」ボタンが自動的に隠れ、代わりに と「Googleマイマップデータを出力」が表示されます。
3.7 結果を変更する
以下を変更すると、表示中のエリアは 自動的に消去 されます(再描画が必要):
- 基準地点の追加・移動・削除
- 移動手段(ラジオボタン)の変更
- スパイク補正のトグル
- 地域の切替
空きスロットの削除(「+基準地点を追加」直後に × で消す)は、まだ座標が登録されていないのでエリア表示は消えません。
3.8 結果のクリア・リセット
- クリア:描画したエリアと基準地点を消す(設定は維持)
- リセット:全ての保存状態を初期化(基準地点・条件・キャッシュ)
4. 結果の見方
描画完了後の地図と画面要素の意味を解説します。
4.1 色付きエリア
基準地点から各時間内で到達できる範囲が、4 段階の色で重なって表示されます。内側ほど短時間(青:15分以内)、外側ほど長時間(橙:60分以内)です。
4.2 凡例
地図右下に色と時間の対応表が常時表示されます。スクロールしてもついてくるので、迷ったらこちらを確認してください。
4.3 基準地点ピン
指定した拠点の位置に色付きピン(拠点 1=青、拠点 2=橙、拠点 3=赤、拠点 4=紫、拠点 5=緑)が立ちます。
4.4 描画後に表示される追加ボタン
描画が完了すると、サイドバーに以下のボタンが追加で表示されます:
4.5 ステータス・利用回数
サイドバー下部に現在の状態(描画中/完了/エラー等)と、累計利用回数が表示されます。
5. 駅一覧・物件検索
URL: stations.html(「エリア内の駅を見る」から自動で別タブに開く)
- 通える範囲にある駅を、時間帯別に確認する
- 駅名・路線・★で絞り込む
- 到達時間順/平均時間順/路線数順で並び替える
- 気になる駅に★を付け、メモや物件URLを残す
- 検索条件をスナップショットとして保存し、あとで復元する
- 各駅から Yahoo!不動産の物件検索を開く
5.1 画面の構成
上から順に:
- 物件検索の詳細条件(5 ジャンル別アコーディオン)
- 絞り込み・並び替えバー(駅名 / 路線 / 並び替え / ★のみ / クリア)
- スナップショット行(💾 保存 / 📋 読み込み / 🗑️ ★/メモを全削除 / 件数表示 / 🗺️ 地図で見る)
- 時間帯別の駅リスト(15分以内 / 30分以内 / 45分以内 / 60分以内)。並び替えで「平均時間順」「路線数順」を選ぶとグループ解除のフラットリストに切替
5.2 5 ジャンルの物件検索ボタン
各駅の右側に 5 つのカラフルなボタンが並びます。クリックすると Yahoo!不動産で該当駅の物件一覧が新しいタブで開きます。
| ボタン | ジャンル |
|---|---|
| 賃貸住宅 | |
| 新築分譲マンション | |
| 中古マンション | |
| 中古一戸建て | |
| 土地 |
5.3 絞り込み・並び替え
PC では 1 行に収まるよう詰めて配置されています(スマホでは折り返して複数行表示)。
- 駅名:テキスト入力(部分一致)。例:「新宿」と入力すると 新宿・新宿三丁目・東新宿・西新宿 などがマッチ
- 路線:プルダウン。現データに含まれる路線のみを表示し、各路線の駅数も併記(例:「山手線 (15駅)」)
- 並び替え:到達時間順(標準)/平均時間順/路線数順 から選択。詳しくは 5.5 参照
- ★のみ:チェックでお気に入り登録した駅だけを表示
- クリアボタン:駅名・路線・並び替え・★のみを一括リセット
駅名と路線の両方を指定すると AND 検索(両方を満たす駅だけ表示)。1 件もマッチしない時間帯は見出しごと非表示になります。件数表示(例:「基準地点1地点 / 245駅(全904駅)」)はバーの 1 行下、スナップショット行の右端に出ます。
5.4 詳細条件アコーディオン
5 ジャンル別に独立した条件設定。タイトルクリックで開閉(同時に開けるのは 1 つ)。
ジャンル別の設定可能項目
| 条件 | 賃貸 | 中古M | 新築M | 中古戸建 | 土地 |
|---|---|---|---|---|---|
| 通勤合計時間 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
| 駅徒歩 | ✓ | ✓ | × | ✓ | ✓ |
| 築年数 | ✓ | ✓ | × | ✓ | × |
| 賃料上限 | ✓ | × | × | × | × |
| 価格上限 | × | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
| 専有面積下限 | ✓ | ✓ | × | × | × |
| 間取り | ✓ | ✓ | × | × | × |
| 土地面積下限/上限 | × | × | × | × | ✓ |
通勤合計時間を設定すると、駅ごとに徒歩時間が自動調整されます(例:合計 30 分・駅まで 20 分 → 駅徒歩 10 分以内で検索)。
各ジャンルの設定はブラウザに自動保存され、次回以降の訪問時もそのまま使えます。
5.5 並び替え
絞り込みバーの「並び替え」セレクトで切り替えられます。
| 選択肢 | 並び順 | グループ化 |
|---|---|---|
| 到達時間順(標準) | 各駅の最大到達時間が短い順 → 平均時間 → 駅名 | 15分以内 / 30分以内 / 45分以内 / 60分以内 で見出し付きグループ表示 |
| 平均時間順 | 平均到達時間が短い順 → 最大時間 → 駅名 | 解除(フラットリスト) |
| 路線数順 | その駅が含まれる路線数が多い順 → 最大時間 → 駅名 | 解除(フラットリスト) |
複数地点で探している時は到達時間順(標準)がおすすめです。「全地点から見て一番遠いところまでの時間」が短い駅が先頭に来るので、バランスのとれた候補駅を見つけやすくなります。
「家族トータルの通勤時間が短い駅が知りたい」なら平均時間順、「乗り換えやすいターミナル駅優先」なら路線数順が便利。
5.6 お気に入り(★)とメモ
気になる駅に印を付けたり自由メモを残したりできます。引越し検討は数日〜数ヶ月続くことが多いので、セッションをまたいで残せる仕様になっています。
お気に入り(★)
- 各駅の左端の ☆ アイコンをクリックで ★(金色)にトグル
- 絞り込みバーの「★のみ」チェックで★駅だけを抽出
- ★はブラウザに永続保存(駅名と座標で識別)。検索条件を変えても、別の日に開き直しても残る
メモ
- 各駅の右端の 📝 アイコンをクリックで編集モードに入る
- テキストエリアに自由記述(駅前の雰囲気・物件の URL など)→ 保存/キャンセル/削除
- メモがある駅は ★列〜物件を探す列を横断する細いプレビュー行が下に表示される
- 編集中は該当行が薄い黄色(amber-50)にハイライト
- 同時に編集できるのは 1 駅だけ。別の駅の 📝 を押すと現在の編集はキャンセルされる
- メモもブラウザに永続保存(駅単位)
メモに http:// または https:// から始まる URL を書くと、プレビューで自動的にクリック可能なリンクになります(別タブで開きます)。
Yahoo!不動産の物件詳細ページ URL を貼っておけば、後で「あの駅で気になっていた物件」をすぐ開けます。
改行もそのままプレビューに反映されます(メモ欄で Enter キーを押せば見出し→詳細のような書き方も可能)。
活用例
引越し検討の数日〜数ヶ月にわたる検討で、★とメモを上手く使うと検討の質が上がります。
- 気になる駅は迷わず ★。条件を変えて検索しても★は残るので、シナリオ横断的な「お気に入りリスト」が育つ
- ★のみ表示 をオンにして候補駅を並べて見比べる(複数シナリオで何度も上位に来た駅 = 本命候補)
- 気になる物件の URL をメモに貼る → 後でその駅をクリックすれば物件ページに直接アクセスできる。Yahoo!不動産以外(SUUMO・HOME'S・LIFULL 等)のリンクでも OK
- 駅前の雰囲気メモを残す(例:「南口は静か」「北口商店街多い」「高架下うるさいかも」)。実地調査やストリートビュー確認の所感もここに集約
- 内見後の感想メモ(例:「日当たり◎」「築古だが広い」「予算オーバー」)
- メモ冒頭に 【保留】【却下】【本命】 のような自前ラベルを書くと、ステータス管理代わりになる(並び替えはできないが、絞り込みで駅名検索すれば抽出可能)
- メモは改行できるので、項目別に整理するのも有効
例:
【本命候補】
環境:商店街多い・治安よさそう
物件:https://example.com/property/12345 → 内見予約済
不安:駅徒歩 12 分は遠いかも
★ / メモを全削除する
引越し検討が完了したり、まっさらに戻したいときは、スナップショット行の 「🗑️ ★/メモを全削除」 ボタンを使います。
- 確認ダイアログに現在の件数(例:「★お気に入り 12駅、メモ 5駅を削除します」)が出るので、誤操作を防げる
- ★とメモの両方を一括クリア
- 保存済みのスナップショット(後述)は消えません
★・メモ・スナップショットはお使いのブラウザ内に保存されます。別の端末・別のブラウザでは引き継がれません。シークレット/プライベートウィンドウでは保存されません。ブラウザの「サイトデータ削除」「履歴クリア」でまとめて消えることがあります。長期にわたって残したい情報は、必要に応じて別の場所(メモ帳・スプレッドシート等)にもコピーしておくと安心です。
5.7 スナップショット(駅一覧の保存と読み込み)
「夫婦の通勤シナリオ」「子供の学校シナリオ」など、検索条件を変えても過去の駅一覧結果を呼び戻せる機能です。
保存
- スナップショット行の 「💾 保存」 をクリック → 名前を入力(デフォルト「保存 1」「保存 2」…)
- 保存される情報:基準地点・移動手段・地域・到達時間チェック・駅一覧(各駅の到達時間込み)
- 最大 10 件。超えると古いものから自動削除
- ★やメモはスナップショットに含めず、駅単位でグローバルに保持される(保存時の状態ではなく現在の状態が見える)
読み込み
- 「📋 読み込み」 をクリック → 保存済み一覧パネルが開閉
- 各スナップショットに「復元」「名前変更」「削除」ボタン
- 「復元」は別タブで開くので、現在の検索結果は失われない
- 復元したタブには「【保存名】 …」というラベルが件数表示の前に黒字で出る(通常時は灰色)
復元時の挙動
- 経路探索サーバに再問い合わせはせず、保存時の駅一覧をそのまま表示するので瞬時に表示される
- 並び替え・絞り込み・★・メモはそのまま操作可能(★/メモはグローバルなので、現在の最新が見える)
- 地図ビューは保存していないので、地図が必要なときは 5.8 の「🗺️ 地図で見る」を使う
活用例
- 「夫婦シナリオ」「夫婦+子供シナリオ」「転勤後シナリオ」のようにシナリオ別に保存し、後で比較
- 同じ基準地点でも移動手段違い(電車のみ/バス+電車)を別スナップショットにして駅候補の差を確認
- パートナーや家族と相談する前に、自分が気になるパターンを保存しておく → 別タブで複数同時に開いて見比べ
- 「とりあえず保存しておく」を気軽に。10件まで自動で古いものから入れ替わるので保存しすぎても問題なし
5.8 駅一覧から地図に戻る(🗺️ 地図で見る)
スナップショット行の右端、件数表示の隣に出る 「🗺️ 地図で見る」 リンクから、現在の駅一覧の元になった地図ビューを別タブで開くことができます。
- 地図のタブを誤って閉じてしまったときの復旧用
- スナップショット復元時の駅一覧から「やっぱり地図でも見たい」と思ったとき
クリックすると別タブで地図ページが開き、保存されていた基準地点・移動手段・到達時間チェックが復元され、自動でポリゴンが再描画されます(経路探索サーバに再問い合わせ。30秒〜1分の待ち時間が発生)。
ダイヤ改正等で経路探索サーバのデータが更新されている場合、保存時と微妙に違うポリゴンになる可能性があります。
6. 複数地点で探す
共働き夫婦や家族の引越し検討など、複数の通勤先・通学先から共通で通えるエリアを探したい場面に使います。
6.1 基本の流れ
- 1 人目(または 1 つ目)の場所を地図クリックまたは検索で指定
- 「+ 基準地点を追加」 ボタンを押す
- 「基準地点 2」の空きスロットが用意される
- 地図クリックまたは検索で 2 人目の場所を指定
- 必要なら「+ 基準地点を追加」を繰り返して、最大 5 拠点まで追加
- 「通えるエリアを表示」を押す
複数地点を指定すると、「すべての地点から N 分以内」の共通エリアだけが描画されます。
6.2 拠点を選び直す・削除する
- 拠点ラベルをクリック → その拠点を選択中にする(次の地図クリックで上書き)
- 拠点ラベルの × → その拠点を削除(後ろの拠点が繰り上がる)
6.3 こんな場合に使う
- 共働き夫婦:夫の職場と妻の職場、両方から通える範囲
- 家族 5 人:父の会社、母の会社、子供の学校・塾・習い事
- 恋人と同棲検討:お互いの会社の中間あたり
拠点が増えるほど共通エリアは狭くなります。1 拠点でほどよく広いエリアを確認してから 1 つずつ追加して候補を絞るのがおすすめ。
7. 共有・Googleマイマップ出力
このツールには「保存」「共有」「出力」の手段が複数あります。目的別に使い分けてください。
| やりたいこと | 使う機能 | 備考 |
|---|---|---|
| あとで自分で見返す | スナップショット保存(駅一覧画面 💾) | 同じブラウザでのみ。最大10件。5.7 |
| 気になる駅を残す | ★・メモ(駅一覧画面) | 同じブラウザでのみ。5.6 |
| 他の人に検索条件を送る | URL共有(地図画面「結果を共有」) | ★・メモ・スナップショットは含まれない。7.1 |
| 地図として保存・編集する | Google マイマップ出力(KML) | ストリートビュー連動・自分のピン追加・他人と共有が可能。7.2 |
7.1 URL でそのまま共有
サイドバーの「結果を共有」ボタンをクリック → URL がクリップボードにコピーされます。
- URL に拠点・条件が埋め込まれているので、SNS や LINE で送れば相手も同じ条件で開ける
- 共有 URL を開くと、自動で再描画が始まる
共有URL に含まれるのは「基準地点・移動手段・到達時間」などの検索条件のみです。★・メモ・スナップショットは自分のブラウザに保存される個人情報なので、共有相手には引き継がれません(家族で同じ条件のエリアを見るには使えますが、メモ・★まで共有したい場合は別途スクリーンショットや本文転記等で対応してください)。
7.2 Google マイマップへエクスポート(KML)
描画完了後、サイドバーの「📍 Googleマイマップデータを出力」をクリック → KML ファイルがダウンロードされます。
Google マイマップへの取り込み手順
- https://www.google.com/mymaps/ にアクセス(Google アカウントが必要)。初回は「Creating a MyMaps map…」のダイアログが出るので「CREATE」を押し、左上の「+ 新しい地図を作成」をクリック
Google マイマップ初回アクセス時のダイアログ。「CREATE」→ 左上の「+ 新しい地図を作成」 - 新規マップが開いたら、レイヤーパネルの「インポート」をクリック
左上のレイヤーパネル内「インポート」リンクをクリック - ファイル選択ダイアログでダウンロードした
.kmlを選択(ドラッグ&ドロップでも可)
「インポートするファイルの選択」ダイアログ。KML をドラッグするか「参照」から指定 - レイヤーが追加され、到達圏のエリアと駅ピンが地図上に表示される
到達圏エリア + 駅ピンが取り込まれた状態。左パネルに駅一覧と時間帯別レイヤーが並ぶ
マイマップに取り込まれる内容
- 基準地点(青ピン)
- 到達圏のエリア(時間帯ごとに別レイヤー)
- 駅ピン(時間帯ごとに別レイヤー、駅名 + 到達時間表示)
- 各駅の吹き出しに:路線名/Google マップで見るリンク/Yahoo!不動産(5 ジャンル)の各検索リンク
マイマップでできるようになること
- ストリートビューで実際の街並みを確認
- 学校・スーパー・病院などのアイコンを追加して住みやすさを評価
- レイヤーごとに ON/OFF
- マイマップ自体を共有 URL で送れる
8. 画面構成(PC・モバイル)
8.1 PC 版
左側にサイドバー、右側に地図というシンプルな 2 カラム構成です。
- サイドバー(左、固定):地域選択/基準地点(最大 5)/移動手段/到達時間/精度オプション/アクションボタン群/ステータス/利用回数/クレジット
- 地図(右、可変):地図タイル、描画されたエリア(4 段階)、基準地点ピン、凡例
8.2 モバイル版
サイドバーは隠れ、地図が全画面表示。
- 左上の
≡ボタン:サイドバー開閉 - 右上のロゴバナー:「どこ住む?マップ」
- 左下のアクションカード(常時表示):エリア内の駅を見る/通えるエリアを表示/クリア/結果を共有/ステータス
9. よくある使い方
9.1 単身者:会社最寄り駅から 30 分以内に住みたい
- 検索ボックスに「東京駅」と入力 →「検索」→ 候補から東京駅をクリック
- 移動手段:「電車(徒歩込み)」(既定)
- 「通えるエリアを表示」をクリック
- 緑色(30 分以内)のエリアを目視確認
- 必要に応じて 15 分(青)・30 分(緑)以外の時間帯のチェックを外す
- 「エリア内の駅を見る」→ 駅一覧へ
- 詳細条件「賃貸住宅」を開いて、賃料上限 10 万円・1LDK にチェック
- 各駅の ボタンをクリック → Yahoo!不動産で物件確認
9.2 共働き夫婦:それぞれの職場から共通で通えるエリアを探す
- 1 人目の職場(例:渋谷駅)を地図クリック or 検索で指定(基準地点 1)
- 「+ 基準地点を追加」 をクリック
- 2 人目の職場(例:新宿駅)を指定(基準地点 2)
- 「通えるエリアを表示」→ 両方から N 分以内の共通エリアが表示
- 移動手段や時間帯を調整して候補エリアを検討
- 候補が定まったら「Googleマイマップデータを出力」→ 家族と共有
9.3 家族 5 人:それぞれの通勤・通学先を全部考慮
最大 5 拠点まで指定できます:
- 父:会社 A
- 母:会社 B
- 子供:学校 C / 塾 D / 習い事 E
拠点が増えるほど共通エリアは狭くなります。1 拠点でほどよく広いエリアを確認してから 1 つずつ追加して候補を絞るのがおすすめ。
9.4 物件購入検討:賃貸 vs 中古マンション vs 新築マンション を比較
- 通勤先を指定して「通えるエリアを表示」
- 「エリア内の駅を見る」→ 駅一覧
- 各ジャンルの詳細条件をそれぞれ設定(例):
- 賃貸:賃料 15 万円・1LDK
- 中古マンション:価格 5,000 万円・築 20 年以内・専有 50m² 以上
- 新築分譲マンション:価格 1 億円
- 同じ駅でも 3 つのボタンを順にクリックして相場感を比較
9.5 戸建・土地検討:エリア内の戸建てや土地を一気に確認
- 駅一覧の詳細条件「中古一戸建て」で価格上限・築年数・徒歩時間を設定
- 各駅の ボタンで Yahoo!不動産の中古戸建一覧を確認
- 同様に ボタンで土地物件も確認
9.6 友人・家族と共有:URL で送る
「結果を共有」ボタン → URL コピー → LINE / Slack / メールで送信。受信者がリンクを開くと、同じ基準地点・条件で自動描画されます。
9.7 Google マイマップで保存・編集
「Google マイマップデータを出力」→ KML ダウンロード → Google マイマップにインポート。詳しくは第 7 章。
10. 困ったとき
10.1 「サーバが混雑しています」エラー
経路探索サーバが時間内に応答しなかった場合のメッセージ。1〜2 分待ってから再度「通えるエリアを表示」を試してください。
10.2 「短時間に同一IPから多数のリクエスト〜」エラー
短時間の連続アクセスを防ぐ制限です。同じネットワークから同時に大量アクセスがあった場合に発生します。少し待ってから再試行してください。
10.3 描画が遅い
- 並列で他タブで描画していないか確認
- スパイク補正をオフにする(10 秒以上の差が出ます)
- バス+電車モードは電車のみより重い場合があります
10.4 描画が止まらない / キャンセルしたい
「通えるエリアを表示」ボタン(描画中は赤の「キャンセル」)をもう 1 度クリック。
10.5 リロードしたら状態が消えた
通常は前回の状態(基準地点・条件)が自動復元されます。それでも復元されない場合は、リセットボタンで一度全消去してからやり直してください。
10.6 駅一覧画面が真っ白
「通えるエリアを表示」を実行してエリアを描画してから「エリア内の駅を見る」を押してください。駅一覧画面を直接 URL で開くと、駅データが読み込まれていない状態になります。
10.7 URL を共有したのに相手の画面で違うエリアが出る
URL は基準地点の座標で共有しているので、地点情報自体は正確に伝わります。ただし、サーバの公共交通データが更新されたタイミングや、相手のブラウザのキャッシュが古い場合に細かい違いが出る可能性があります。Ctrl+Shift+R でハードリロードしてもらってください。
11. 大切な注意事項
実際に物件を検討する際は、最終的に Google マップ・乗換案内などで 具体的な通勤時間を必ず個別にご確認ください。
このツールは、平日朝 8:00 台に「公共交通+徒歩で何分以内に到達できそうか」というざっくりした目安を地図上に色分け表示するものです。あくまで「住む場所の候補エリアを絞り込む」ための入口として使ってください。
11.1 対応エリア
- 関東 1 都 6 県(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)
11.2 時刻
- 平日朝 8:00 台の通勤時間帯固定
- 計算には平日 6:00〜10:00 の公共交通データを使用
- 深夜・休日のダイヤは反映されません
11.3 基準地点
- 最大 5 つまで
- 6 つ目を追加しようとすると拒否されます
11.4 移動手段
- 「徒歩のみ」モードはありません
- 自動車・自転車モードもありません
- 電車・バスを選んだ場合、駅・停留所までの徒歩は自動で含まれます
11.5 到達時間
- 15/30/45/60 分の 4 段階固定
- 任意の時間(例:35 分)の指定はできません
11.6 計算精度の限界
- 実際の所要時間は、出発時刻・乗換待ち・徒歩速度・遅延・運休・バスの便数などで変わります
- エリア境界は 目安であり、境界線ぴったりの場所までを保証するものではありません
- 地方部のバスは推定値(実本数より楽観的)になっている場合があります
- 気になる候補は必ず別ツール(乗換案内アプリ等)で再確認してください
12. データソース・クレジット
| データ | 提供元 | ライセンス |
|---|---|---|
| 鉄道(公共交通データ、関東) | TokyoGTFS | MIT、© Akihiko Kusanagi |
| 駅座標(駅一覧画面) | 駅データjp | CC BY 4.0 |
| バス(外部 GTFS) | 公共交通オープンデータセンター | 各種 |
| バス系統情報・停留所(自前 GTFS) | © OpenStreetMap contributors | ODbL 1.0 |
| 地図タイル | © OpenStreetMap contributors | ODbL 1.0 |
| 不動産検索 | Yahoo!不動産 | 各社規約 |
| 経路探索エンジン | OpenTripPlanner | LGPLv3 |
| 地図ライブラリ | Leaflet | BSD-2 |
付録:用語集
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 到達圏(とうたつけん) | ある地点から指定時間以内に到達できる範囲。本マニュアル本文では「色付きエリア」「通えるエリア」と表現しています。専門用語では「アイソクロン(isochrone)」 |
| 基準地点 | 到達圏の起点。職場・学校・実家など。専門用語では「origin」 |
| 共通エリア | 複数の基準地点すべてから N 分以内で到達できる領域 |
| 時間帯 | 本ツールでは 15/30/45/60 分の 4 段階。専門用語では「cutoff」 |
| 公共交通データ(GTFS) | General Transit Feed Specification。鉄道・バスの時刻表・停車駅情報の国際標準フォーマット |
| 経路探索サーバ | 本ツールの裏側で、公共交通+徒歩での最短経路を計算しているソフトウェア。専門用語では「OTP(OpenTripPlanner)」 |
| OpenStreetMap(OSM) | 世界中のボランティアが作成しているオープンな地図データ |
| スパイク | 計算の都合で発生する不自然な飛び出し。スパイク補正で軽減できる |
| KML | Google マイマップなどで使われる地図データの標準フォーマット |